CMアソシエイト通信【Vol.13号】

 

CMアソシエイト通信 Vol.13―2021/2/22配信―   

 

このメールはCMアソシエイトにご登録いただいた方々へ配信しております。CMアソシエイトは、様々な立場でCMに関わりご興味をお持ちの方々に、幅広くCMAJや関連の情報発信やイベント参加の機会等を提供しています。関心をお持ちの方へのお誘いや、こちら←のご案内をお渡し頂くことこのメールを転送頂くことは大歓迎です!

 

〇 新着トピックス

1)2020年度 市場調査 「CM普及を目指した実態把握のための調査結果報告」を公表しています

用途別のCM業務売上高

地域別のCM業務売上高

近年、日本国内においてCMの認知度が高まり、CMを活用する事業が増えている状況においてCM市場規模を把握する客観的な統計が求められています。そこで、一昨年度より市場規模把握のため新たに調査目的を整理し、官民問わず様々な発注者や広く建設業界関係者に対して、CM業の実情を正しく認知してもらうためにアンケート調査を実施しています。このたび、国内調査研究委員会が実施した会員所属企業へのアンケートにより市場調査結果がまとまりました。アンケート結果から読み取れる、CM業務の増加の程度等の特徴を公開しています。

詳しくはこちらからご覧いただけます

https://www.cmaj.org/index.php/ja/information/info-comm/info-comm-05/2194-enquete-2020

(2)アソシエイト委員会主催 関西大学 環境都市工学部建築学科 特別講義レポート!! 

「コンストラクション・マネジメントとは」―これからの主役はCMrだ!― 

昨年12月24日に開催された本件には、対面とWEB双方で多数の方にご参加頂きました。講義をして頂いた阪急コンストラクション・マネジメント株式会社 高草様よりお寄せ頂いた、その仔細を是非ご覧ください!

 

阪急コンストラクション・マネジメント株式会社

CM部エグゼクティブマネジャー 高草大次郎

”あなたは駅前の敷地に、大学の活動拠点でありかつ地域交流のスペースともなる施設を設計することになりました。延べ床面積は1500~2000㎡、二階建て、構造形式に指定はありません。施設内にはセミナールームやスタジオ、ミニシアター、レストランなどを適切に配置し、また屋外には地域に開かれたオープンスクエアを設け、駅との関係を考慮しながら、敷地全体をうまく活用することを求められています。”

  
”あなたは意気揚々と設計作業を開始しますが、直後にプロジェクトを取り巻く以下の状況が見えてきました。まず、学長の肝いりで始まった本プロジェクトではありますが学内での関心は低く、また一部の教員と副学長はこのプロジェクトに強く反対をしており、開館後の利用率の低さや高い維持費に不安を持っています。また、経営企画部が試算した全体事業費はかなり見通しが甘く、建物以外の事業費項目もきちんと把握されていません。レストランについては、その立地から大学生協はあまり関心を示しておらず、営業主体については全く見通しが立っていません。オープンスクエアについても、現時点で実際どういう使われ方をするのか不明であり、また興味を示している地域の団体は現時点では全くいません。さらに、敷地を調査したところ、土から微量の汚染物質が検出され、その処理費用や除去にかかる期間は現在調査中とのこと。”

 
さて、あなたはこの状況にどう対応しますか?

このような問いかけからスタートしたこの特別講義は、筆者が所属するアソシエイト委員会が主催となり、学生のアソシエイト会員を増やすことを目的として、2020年の12月に関西大学環境都市工学部建築学科において開催されました。アソシエイト委員会では、公共団体の職員や企業内でファシリティー関連部門に所属する人などを主な対象としてアソシエイト会員への勧誘を進めてきましたが、CM業界の未来を担う学生に対してもしっかりとCM協会の活動を発信し、CM業界を知ってもらうことを今年度からの新たな方針として追加しました。その第一弾の企画として実施されたのが、この特別講義となります。

講義資料の一部。CMrの6つのマネジメント

講義資料の一部。マネジメント手法やその結果を紹介

本講義ではまず、CMrの6つのマネジメントとして、全体マネジメント、調達マネジメント、品質マネジメント、コストマネジメント、スケジュールマネジメント、リスクマネジメント、の概要を説明し、マネジメントの全体像を把握してもらったうえで、各マネジメント項目について具体的なアクションを紹介しています。それらのアクションをよりイメージしやすいように、筆者が関わる実際のCM業務の事例や使用しているツールの紹介、マネジメントを実施した結果などを解説し、さらに過去のCM選奨の中からそのマネジメント項目が特に効果的であった事例を選び、その具体的なマネジメント手法とその結果を紹介しています。そして全てのマネジメント項目を解説したのちに、最初に掲げた問いかけへの答え合わせとして、それぞれの問題点をどのマネジメント項目で対応するべきかについて説明する、という流れになっています。学生が普段設計演習として取り組んでいるような課題を題材としつつ、それが実際のプロジェクトになった場合には多くのハードルが発生すること、そしてそのハードルを越えていくために必要なのがマネジメントであり、そのマネジメントの各種手法を理解すれば着実にプロジェクトが前進するということを理解してもらえるよう講義を組み立てました。

この特別講義は三回生を対象とした授業の一環として実施されましたが、四年生や大学院生を含む約60名の学生が聴講しました。講義開始前にヒアリングしたところ、CMについてはほとんど知識がなく、他の講義でちらりと名前を聞いたことがあるというレベルだったようですが、本講義で今まであまり馴染みのなかったCMrという立場が様々な建設プロジェクトにおいて重要な役割を担っていることを知って興味を持ってもらえたのか、講義終了後の質疑応答では、CMrに必要とされる素養や、新卒採用の可能性などについての質問が挙がっていました。さらに本講義の聴講者のうち約2/3がアソシエイト会員に登録し、アソシエイト委員会としても目標を達成することができました。

アソシエイト委員会では、今後も今回のような大学での特別講義の開催を含め、様々なかたちでのCMの普及活動を実施することを通じて、CM業界のサポーターを、そして未来のCM業界を担う人材を増やしていきたいと考えています。

 

高草様、有難うございました! 同様の講義のご希望や、まずは話を聞いてみたいというお問合せでも、お気軽にCMアソシエイト委員会までお問合せ下さい。もちろん、大学や研究機関のみならず、企業や公共団体の方々からの問合せにもご利用頂けます。 このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。 日本CM協会_CMアソシエイト委員会 宛

(3)イベントレポート!第102回CMAJフォーラム

『グローバル時代に向けたPM, CM  ~海外プロジェクトを通してCMの将来像を探る ~』

株式会社プラスPM 代表取締役社長

木村讓二様

Plus PM Consultant Sdn.Bhd General Manager

森野祐介様

第102回CMAJフォーラムが1月20日(水)に開催されました。今回のフォーラムは、株式会社プラスPM 代表取締役社長の木村讓二様、及びPlus PM Consultant Sdn.Bhd General Managerの森野祐介様を講師にお迎えし、『グローバル時代に向けたPM, CM  ~海外プロジェクトを通してCMの将来像を探る ~』というテーマでお話をいただきました。

詳しくはこちらからご確認頂けます。

https://www.cmaj.org/index.php/ja/pickup/178-pickup/2208-102-cmaj

!!CM選奨ピックアップ!!

New Bonded Warehouse Project of NKM / マレーシア : 工場(物流施設)

NIPPON KONPO (MALAYSIA) SDN. BHD. がアジア経済圏での事業拡大に向け、マレーシ初の物流事業を展開するプロジェクト。現地の建設慣習に精通したCMRにより、 事業判断支援・土地取得からビジネスライセン取得支援までを一貫して実施しています。

メルマガ担当より

建設や不動産事業の対象として物流が注目される分野であることは言うまでもありません。海外現地の商法や業法、その制度運用と慣習を熟知したCMRのノウハウのプロジェクトへの適用や、現地スタッフとのコミュニケーションを含め、優れたマネジメントの存在を感じるプロジェクトです。

詳しくはこちらからご覧いただけます。

https://www.cmaj.org/templates/cmaj_new/member/pdf/2020/digest/15_digest.pdf

 

皆様、こんにちは、CMアソシエイト通信メルマガ配信担当です。「レジリエンス(resilience)」とは、「復元力」や「回復力」と訳される言葉だそうです。最近は「ナショナル・レジリエンス(国家強靭化計画)」という言葉で防災・減災も含む強靭な国土づくりの趣旨で多く聞かれます。震災から10年を迎える3月が、まもなくやってきます。来月も宜しくお願いします!

 

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