CM選奨　受賞プロジェクト紹介

CM選奨2024審査総評

コンストラクション・マネジメント（CM）に関して優れた成果をあげた業績を対象とするCM選奨2024は、厳正なる審査の結果、CM選奨14件（うち優秀賞6件、特別賞1件）、CM部門賞「まちなかプロジェクト賞」1件が選定されました。

選奨を受けた事例の中で、総合的に優れた成果をあげた業績を優秀賞とし、優れた特徴を持つ業績を特別賞としていますが、両者に優劣はなく、それぞれの事例の背景や稀少さを評価しました。また、従前のCMチャレンジ奨励賞の主旨を継承しながら、より多様なCM事例を広く募集することとし、今回は生活関連領域におけるプロジェクトを主たる対象としてCM部門賞を設けました。

今回の応募件数は20件（10社）で、前回よりは減少したものの、前回より多い7件がヒアリング対象になるなど、質の高い事例の集まった審査となりました。

第1回審査会は、2023年12月4日に開催され、全ての応募書類が募集要項に適合していることを確認して、書類審査を開始しました。

第2回審査会は、2024年1月16日に開催され、各審査委員による第1次採点の評価を集計し、全ての応募案件について肯定的、否定的立場からの討論を行いました。審査委員の合議による第2次採点の結果、上位14件をCM選奨候補として選定するとともに、特別賞候補を選別しました。さらに、慎重な審議の結果、特別賞候補を含む7件をヒアリング対象に選定し、特別賞についてもヒアリング後に決定することとしました。

第3回審査会は、2024年2月21日に開催され、対面を原則としたヒアリングを実施し、ヒアリング結果に基づいて各案件が優秀賞にふさわしいかどうか各審査委員が採点しました。全ての案件について肯定的、否定的立場から審査委員に講評を求め、それらを慎重に審議した結果、6件を優秀賞、1件を特別賞として選定しました。また、CM部門賞への応募は1件でしたが、審査委員の全員一致でこれをCM部門賞として選定しました。

今回選ばれた事例は、いずれも前例のない厳しい与条件に立ち向かい、期待以上の成果を得られたものであり、審査委員としても敬意を表します。これは、CMR自身のご尽力はもちろんですが、他の組織との連携や協業の成果でもあります。CM選奨が、次のプロジェクトに希望を与えるものとなることを期待しています。

CM選奨審査委員会　委員長　　金多　隆