吉田会長 年頭所感

日本コンストラクション・マネジメント協会 会長 吉田敏明  昨今の建設業界では不確実性が増大し、資材価格や労務費の変動による建設物価の高騰、技能労働者の不足による生産性の低下懸念、時間外労働の規制に伴う工期リスクの増大等が課題となっています。同時に従前からの持続可能な社会の構築に向けたカーボンニュートラルへの対応、環境配慮型の設計・施工、ライフサイクルコストの最適化等と併せて、建設プロジェクトの発注者は高度で複雑な対応に直面されています。

 

 CMに対する発注者のニーズも従来の設計・施工に関わる技術支援に留まらず、多様な発注方式の推進、プロジェクト初期の事業構想や施設の管理・運営への支援、環境性能向上への対応、働き方改革への取り組み等にも及ぶことがあります。この中でCMが建設業界における社会課題の解決への一助となる為には、より一層の業務領域の多角化・高度化、専門的な知識・能力の研鑽が不可欠です。

 

 2025年の日本CM協会は、CMガイドブック(第4版)の改訂に始まり、資格試験の受験者数およびCM選奨や学生エッセイコンテストのへ応募数等も堅調に増加し、CMの市場成長・実績拡大を実感することができました。

 

 2026年もCMの普及・発展に向けた活動を継続すると共に、新たに中長期的な目標を設定し、戦略的な取り組み方針を策定する予定です。具体的には、地産地消型CM(業務実績・担い手育成等)の促進、資格登録者の確保と育成、DX・AI等による業務手法の検討、関連団体との連携強化等により、将来への持続可能な組織基盤の構築を目指します。

 

 今後も会員の皆様と共に、基本理念の「健全な建築生産システムの再構築」に向けた取り組みを推進しますので、引き続きのご支援とご協力をお願い申し上げます。

一般社団法人日本コンストラクション・マネジメント協会 会長  吉田 敏明