自分の考えるCMrとは
日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社田中 淳
自分は大学卒業後、設計事務所にて意匠設計に18年間、ディベロッパーにて不動産開発に2年間従事し、2019年より現職に就いている。CMrとしては今年で8年目を迎えるにあたり、改めて「CMrの仕事とは何か」を考えてみたい。 C M 自分は大学卒業後、設計事務所にて意匠設計に18年間、ディベロッパーにて不動産開発に2年間従事し、2019年より現職に就いている。CMrとしては今年で8年目を迎えるにあたり、改めて「CMrの仕事とは何か」を考えてみたい。
CMrとして従事するにあたり、弊社は「四方よし」を理念として掲げている。これは、近江商人の「三方よし」に「働き手よし」を加えた独自の考え方である。顧客(得意先)、仕入先、社会(世間・株主)、そして自社の従業員(働き手)という四者すべてに良い影響を与える事業活動を通じて、社会課題の解決と企業価値の向上を目指す姿勢を示している。
設計事務所で働いていた当時は、経済的な社会構造により「一方よし」とでも呼ぶべき状態と感じていたが、昨今の社会構造では、供給過多や働き手不足などにより経済活動の在り方は一変、買い手市場とも呼べる状況とも思える。そのため、「四方よし」の考えは時代にも即していると感じている。
そのうえで、「自分なりのCMrとしての色」を考えた結果、「姿の見えないCMr」というイメージに行き着いた。自分としては消極的な発想ではなく、「積極的な受け身」として前向きに捉えている。
プロジェクトを推進していく過程では、さまざまな課題が生じる。マネジメント会社としては「課題を解決していく」と言いたいところだが、実際に解決をするのは「三方」の皆さまである。では、CMrである自分は何をするのか。表舞台で主役を張ることはなく、裏方に徹し、「三方」が気持ちよく仕事に集中できる環境を整えること。ひたすら壁打ちの相手となり、対話を重ねていく中で課題解決に向けて導いていくことが、CMrのあるべき姿であり、結果的に「四方よし」に繋がるのではないかと考えている。