CMによって普遍的なマネジメントを建設産業の中に!
世界や社会の情勢が目まぐるしく変化していく中にあっても、未来の行く末を見誤らないようにと、あらゆる産業が事業の舵取りに奮起されているところです。これらを乗り越える有効手段としてサプライチェーン・マネジメントの重要性が、様々な業界から同時発生的に噴出しています。
建設産業もその渦の真っ只中にあります。運輸や医療の業界と同じ2024年問題を抱え、従来のような概念でコストやスケジュールをスコープすることが困難な状況に直面しています。これを解決するとしたら、建設サプライチェーンそのもののあり方を制度や慣習まで含めて改変していくしかないのではないかと思います。これは設計や工事施工の単一プロセスだけの問題ではありません。
創造・企画→発注・調達→設計→工事施工→運営とつながるサプライチェーン全般に渡る改変です。よりシームレスに、よりコンカレント(同時並行)に! いくつかのプロセスを省略したり統合したりする格段の効率化も必要でしょう。
全体のプロセス同士をシームレスにつなぎコンカレントを実現していく意味では、CMはその最適な役割を果たします。コンストラクションのマネジメントなのですから。
建設サプライチェーン全般に普遍的なマネジメントが定着し、将来にわたり魅力的な産業づくりに貢献できるよう精励してまいります。
日本CM協会は、よりよい建設生産のあり方を追求し、CM自体の品質確保と健全な発展をめざし続けていく国内唯一の団体です。そして、発注者の事業が成功し、受注者が満足し、社会と建設産業が発展する、「三方よし」の精神を基盤としています。
読者のみなさま、建設産業の未来に貢献していくためにもCMにチャレンジしませんか?
一般社団法人日本コンストラクション・マネジメント協会 会長 川原秀仁