メルマガ担当より
プロジェクトをご担当された株式会社 三菱地所設計の竹内様よりコメントを頂きました
Question:
当初は新築CM業務からスタートし、やがて発注者のニーズに応えるために4拠点でのLCPM業務に発展したと伺いました。
よろしければ、実際に取組まれてみて、LCPMが通常のCMと異なっており特に苦労された点や成果を感じられた点を教えていただけますでしょうか?
Answer:
LCPM型CM業務は「終わりがないこと」が通常のCM業務と異なる点です。このプロジェクトは2018年から業務を行っており、今年度で7年目になるのですが、基本的な1年間の流れはあるものの、学校をとりまく状況に合わせ、発注者の要望も変化することから、毎年発生する検討課題、工事内容は異なります。
改修工事は夏季休暇や冬期休暇等の学生が登校していない期間に行う前提として調整されますが、その期間で行える工事ボリュームかどうか、予定している工事の設備機器・部品の納期に遅れがでてないかをチェックしておく必要がありますので、新築のCM業務と違った目線でのスケジュール管理が求められることに気を遣うところがあります。
改修工事については発注者の負担や責任区分を考慮すると元施工者に対応していただくのがスムーズではある一方で、コストについては不透明になってしまう課題があります。本件は4拠点の各施工者に活躍してもらいつつも、4拠点間の垣根をとりはらい参画してもらいやすい体制づくりができたことにより、コストについても一定の透明性を担保できるよう取り組めており、結果的に発注者にも喜んでいただけていることが成果だと感じています。
このプロジェクトを通して、通常のCM業務と異なる新しいCMサービスのかたちを実感できました。今回のお話も、メルマガをご覧になっている皆様にとって大変有益なものであると思います。
竹内様、ありがとうございました!
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