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北信越支部CM普及セミナー報告書

2025年3月14日(金)「北信越支部CM普及セミナー」が、富山県建築設計監理協同組合の共催、そして国土交通省北陸地方整備局・能登復興建築人会議・(一社)富山県建設業協会の後援をえて富山県民会館にて開催されました。本セミナーは、富山県の自治体および民間企業・各種団体等幅広く参加者を募り、対面・Webにより 開催いたしました。参加者は、会場33名、Web13名でした。多くの方が参加され、関心が年々高まっているように感じました。

第一部では富山県内の民間事業におけるCM方式の活用事例として
① 「北陸電気保安協会の本部新築プロジェクト」が紹介され、

発注者である北陸電気保安協会の三井様、CMを担当した明豊ファシリティワークス(株):富田様、設計を担当したHGC建築設計事務所:福井様によりそれぞれの立場に立った説明がなされました。

小規模改修プロジェクトにおけるCM方式の活用事例として
② 「TEA SQUARE森半プロジェクト+大阪府某市古民家利活用プロジェクト」が紹介され

CMを担当した阪急コンストラクション・マネジメント(株):高草様より、小規模改修プロジェクトにおけるCMrの役割について地域とのかかわり含め説明がなされました。

第二部では「地域に根差したCM方式の活用」をテーマに座談会を開催
5名のパネリストの参加で実施されました。
能登復興建築人会議副会長:浦 淳様(浦建築研究所代表取締役社長)、能登半島地震から現在に至るまでの復旧・復興の流れ、そしてそこに能登復興建築人会議がどのような役割をはたしてきたかが紹介され、パネラーの皆さんの忌憚ない意見がかわされCMが今までそしてこれからどのようにかかわってくべきかが話されました。

第一部、第二部を通して、CM方式の最新の動向を聞け、CM方式への理解が深められたセミナーになりました。参加された方々の満足度も高かったと思われます。

  • 会場の様子
  • 座談会

 

2024年度 北海道 公共CM活用セミナー

2025年2月13日「北海道 公共CM活用セミナー」を札幌市にて開催しました。本セミナーが、国土交通省及び北海道の後援を得て、北海道内の自治体および民間企業、団体限定で、発注者側受注者側問わず幅広く参加者を募り、対面・Web 開催いたしました。会場参加Web参加併せて88名の参加と道内の公共工事に関わる皆様の関心の高さを感じました。「CMの普及と浸透」をミッションに掲げる日本CM協会にとって、北海道支部設立は宿願であります。しかし、現状は実現に至らず道半ばという状況です。北海道は日本国内唯一つの「道」であり最大の都道府県であり、実に面積は日本総面積の22.9%を占めます。今回、支部未設立の北海道で公共CM活用セミナーの初の開催は大きな意義がありました。

日本CM協会としては、本セミナーを足掛かりに北海道全域におけるCMの普及と浸透のスタートとなればと考えています。具体的な内容については、以下のとおり三部構成で行いました。

第一部では、「多様な入札契約方式の導入・活用における国土交通省の取組み」と題し、国土交通省 不動産・建設経済産業局 建設業課 入札制度企画指導室の安達茂樹課長補佐よりご説明いただきました。建設業就業者の現状、第三次担い手3法改正他、多様な入札契約方式を推進しなくてはならない背景とCM方式の積極的な活用を促進すべく、国土交通省が行っている取組みについて具体的かつわかりやすくお話いただけました。

第二部では、「地方自治体の建設プロジェクトが直面する課題とその解決方法」と題し、当協会川原秀仁会長よりご説明いただきました。特に川原会長より「本日のハイライト」と明言がありました、「CM方式採用プロジェクトの基本構成」においては、現在のコストの異常な高騰や法改正他、大多数の発注者の経験値の及ばない「非日常事業」である建設プロジェクト推進において、発注者を支援し全体を主体的に推進するCMrの存在は必須であると力説いただきました。

第三部では、当協会平林滋理事をファシリテータとし、「質疑応答:多様な入札契約方式の導入及びCM方式活用について」と題し、参加者の皆様より忌憚のない質問や意見を受けました。道内の多様な建設プロジェクト関係者が参加していたこともあり、多様で活発な議論ができたと思います。

参加者は、会場参加41名、Web参加47名計88名、そのうち自治体関係者は40名でした。

 

2024年度 本部主催 第2回 公共CM活用セミナー

2025年1月17日「本部主催 公共CM活用セミナー」を東京にて開催しました。
本セミナーは広く全国の自治体様へ向けて事例を通して公共事業におけるCM方式活用を認知・普及して頂くことを目的として企画し、第2回は教育環境の向上と老朽化対策の実現という学校施設の喫緊の課題をテーマと題し、文部科学省様に基調講演を頂きました。

その後実際のCM導入事例として「市原市立小中学校空調設備導入プロジェクト」、「府中市学校施設改築・長寿命化改修計画およびその後の改築事業等について」の2事例の発表を行いました。
事例発表の際には実際に担当したCM会社の担当者と府中市教育委員会のご担当者様にご登壇頂きました。

文部科学省様が国として学校施設にどのような問題があり、それに対してどのようなお考えをお持ちなのかということと、実際のCM方式を導入した事例の紹介を通じて発注者の方の生の声をお届けすることができ、今後CM導入を検討する上で貴重なヒントになったのではないでしょうか。

また、今回は文部科学省様に基調講演をご協力頂き、国土交通省様には引き続きご後援を頂きました。
皆様の多大なご支援もあり自治体関係者の参加者数を確保することができましたこと、感謝申し上げます。申込者数は、現地参加10名、Web参加50名、そのうち自治体関係者は28名に上りました。

  • 会場全景
  • 事例発表風景

 

2024年度 九州支部 公共CM活用セミナー@那覇

2025年2月6日(木)「九州支部 公共CM活用セミナー@那覇」を中小企業振興会館にて開催しました。本セミナーは、当協会主催で、国土交通省、沖縄県建築士事務所協会、沖縄県建築士会、日本建築家協会沖縄支部の後援のもと、CM方式の活用事例やその展開についての理解を深めることを目的として開催されました。

参加者は、会場参加25名、Web参加11名、自治体関係者は会場とWeb合わせ計13名が参加しており 、公共CM方式の関心の高まりが伺えました。

第1部では、「CM方式に関わる国土交通省の取組み」について、国土交通省 不動産・建設経済局 建設業課 入札制度企画指導室 課長補佐 酒井大斗様より、最新の施策や公共CMの重要性についての講演が行われました。

第2部では、「CM方式の導入事例」として、
「沖縄科学技術大学院大学の施設整備におけるCM業務」
株式会社サトウファシリティーズコンサルタンツ 代表取締役 佐藤隆良様
「泉大津市立病院の施設整備におけるCM業務」
株式会社プラスPM CM部 小川直人様 藏岡秀至様 
の二つの事例が紹介されました。

沖縄科学技術大学院大学の施設整備では、開催地域である沖縄県内の事例として、コスト削減のためのVE提案や、現地の市況の予測の重要性について解説が行われました。
泉大津市立病院の施設整備では、自治体病院と民間病院の二つが一体的に開発・運営を行うプロジェクトにおいて、CMrが果たした合意形成支援、発注支援、品質・コスト・工程管理の各支援のポイントについて具体的な解説がありました。

第3部では、「市町村及び県によるCM方式活用の多様な展開」と題し、CM協会九州支部長 八島英孝をファシリテーターに、第1部・第2部の講師に加え、CM協会会長 川原秀仁を交えた質疑応答が行われ、CM方式の導入に関する疑問や、今後の展開、課題について活発な意見交換が行われました。

 

普及委員会

2024年11月29日、新潟大学工学部の中村教授のご支援ご協力をいただき、PM/CMをテーマとする特別講義が工学部棟講義室にて開催されました。
受講生は、建築学プログラムの学部1~4年生で合わせて55名でした。

日本CM協会が選出した講師により下記内容の講義を行いました。

マネジメント概論 Management overview
・PM/CMの歴史と現況
History and current status of PM/CM
講師:村田 達志(山下PMC)
PM/CMの業務体系 PM/CM Standard of Practice
・コンストラクション・マネージャー(CMr)の役割
Construction manager role
講師:吉田敏明(三菱地所設計)
事例研究① Case study Part1
・中土佐町公共施設群高台移転プロジェクト
Tsunami Prevention Measures Model Case in NAKATOSA Town
~Relocation to Higher Ground of Critical Public Facilities~
講師:佐々木康貴(日建設計CM)
事例研究② Case study Part2
・北海道ボールパークFビレッジ/エスコンフィールドHOKKAIDOプロジェクト
HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE / ES CON FIELD HOKKAIDO PROJECT
講師:鈴木洋平(山下PMC)

受講生から、「さまざまな課程で多くの人が関わって成り立っている建設業界でマネジメントが非常に大きな役割を担っているということを知った。」、「発注者が何を求めているのかを意識することが今後、社会に出て実務の場で働く際に役⽴のではないかと思った。」、「プロジェクトの各段階で考慮することが異なり、仕事としてのやりがいがとても大きそうな印象を受けた。」などの受講感想を受けました。
PM/CMという職能に対し興味を持ち、自分の将来の職業について考える機会になったようです。

新潟大学でPM/CMを特別講義