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2023年度 中国四国支部_公共CM活用セミナー

中国四国支部 普及委員

2024年2月8日、中国四国支部主催による公共CM活用セミナーを開催しました。

自治体及びCM方式にご関心をお持ちの設計事務所・建設コンサルティング会社等の皆様にCM方式の最新動向と領域拡大の参考となるよう「CM方式に関わる国土交通省の取組み」、「建築と土木におけるCM方式の導入事例紹介」、「日本CM協会の取組み」の3つのテーマでセミナーを構成しました。

会場参加21名(自治体関係者4名)、WEB参加19名(自治体関係者7名)の参加申し込みがあり、関係者を含めて会場はほぼ満席で盛況な雰囲気となりました。 今回のセミナーでは「CM方式に関わる国土交通省の取組み」について国土交通省 不動産・建設経済局 建設業課 入札制度企画指導室の津國課長補佐より録画にてご説明を頂きました。年始に起きた令和6年能登半島地震のご対応で多忙を極める中、ご対応いただいたことに感銘を受けました。

中国四国地域における公共事業の事例紹介では、建築と土木での事例を取り上げることができました。 先ず、公共建築事業の事例では「神石高原町庁舎新築、神石高原町立病院新築プロジェクトに係るCM業務」について、阪急コンストラクション・マネジメントの赤松 様と谷部 様に説明をいただき、終盤では神石高原町のご担当である松井課長(病院)、岩田係長(庁舎)をオンラインで繋いでCM方式採用の効果についてお話しをいただきました。

公共土木事業の事例として「東広島市 災害復旧関連事業促進に係るCM業務」について株式会社建設技術研究所 大阪本社  CM・施工管理室 森山 様に説明をしていただきました。 建築、土木の事例共に近隣の市町での事例であることや、その効果を知ることで発注側にとっても今後の参考になったのではないかと思います。 セミナーの終盤は本協会の川原会長によるCM業務の動向やCMrの必要性についてお話をしていただきました。今回のセミなーは充実した内容とすることができ、主催側としても収穫の多いセミナーになりました。

 

大阪府建築士事務所協会 CM協会関西支部合同セミナー

 2023年11月29日「大阪府建築士事務所協会 CM協会関西支部合同セミナー」を開催いたしました。

 2協会連携開催に至った経緯は、建設事業の複雑化に伴う標準業務外の業務量が益々膨大になっていること、また、透明性や説明責任が必要とされていることに対し、発注者側に立って建設事業をマネジメントするCM方式の採用、CMrが参画する建設事業がさらに増えることが予想される中、設計者としてCMrが参画する建設事業を円滑に進めるため、また設計事務所自身がCM業務を受注する可能性を考えると、CM方式を把握しておくことが重要なことだと捉え、日本CM協会関西支部の呼びかけにより大阪府建築士事務所協会との合同セミナーが実現いたしました。

 セミナーでは、日本CM協会に所属する設計事務所によるCM業務事例とCM業務受注に向けた取り組みをご紹介いたしました。具体的には、第一部「なぜCMが拡がっているのか? その役割や機能についての説明」、第二部「設計事務所によるCM導入事例」、第三部「パネルディスカッションと質疑応答」の三部構成で行いました。

 第二部「設計事務所によるCM導入事例」では、事例①「I税理会計事務所新築CM業務」を CM協会北信越支部 柴草様(日本PMコンサルタンツ)、事例② 「某企業の生産技術研究所施設基本設計及びCM業務」をCM協会関西支部 山田様(安井建築設計事務所)、事例③ 「某医師会医療センター建替工事CM業務」をCM協会九州支部 八島様(志賀設計)、事例④「髙島屋東別館リノベーションプロジェクトCM業務」CM協会関西支部 古塚様(昭和設計)をご紹介頂きました。具体的なCM手法をご説明頂き大変参考となる内容でした。

 参加者は、大阪府建築士事務所協会会員44名(会場参加12名、WEB参加者32名)、CM協会会員20名(会場参加3名、WEB参加者17名)となり、会場では参加者・登壇者らによるコミュニケーションが取られ賑わいと活気を感じられました。

 

北九州市立大学でPM/CMを特別講義

普及委員会

2023年11月6日、北九州市立大学の高巣教授のご支援ご協力をいただき、PM/CMをテーマとする特別講義が開催されました。講義には建築系の大学院及び学部生2.3年生、約100名が参加、日本CM協会の普及委員が講師となり、下記内容の講義を行いました。

1.マネジメントとは何か
―PM/CMの歴史と展望―     講師:虎谷 彰(山下PMC)

2.PM/CM事例研究 ①
―Zepp ホールASEAN 進出プロジェクト―  講師:吉田 敏明(三菱地所設計)

3.PM/CM事例研究 ②
―新セントラルラボ「H.U. Bioness Complex」プロジェクト―講師:佐藤 誠一(山下PMC)

受講生から後日提出されたコメントシート(約100通)では、「建設プロジェクトにおいてPM/CMが果たす役割の重要性を認識した。」、「組織が機能する上でのマネジメントの重要性を認識した。」など、PM/CMに対する前向きな意見が多数寄せられ、PM/CMに対する関心の高さが伺え、新たな職能として認識された実感を得ました。

 

2023年度 本部主催 第2回 公共CM活用セミナー

本部主催 第2回 公共CM活用セミナーを11月2日(木)に開催いたしました。
本セミナーは広く全国の自治体様へ向けて事例を通して公共事業におけるCM方式活用を認知・普及して頂くことを目的として企画し、第2回は学校施設をテーマに国が考える学校施設の喫緊課題と政策と題し文部科学省様に基調講演を頂きました。
その後、実際のCM導入事例として『中野区みなみの小学校他2校校舎新築工事に伴うCM業務』、『滋賀医科大学設備改修プロジェクトコンサルティング業務』の2事例の発表を行いました。
事例発表の際には実際に担当したCM会社の担当者と滋賀医科大学様のご担当者様にご登壇頂きました。文部科学省様が国として学校施設にどのような問題があり、それに対してどのようなお考えをお持ちなのかということと、実際のCM方式を導入した事例の紹介を通じて発注者の方の生の声をお届けすることができ、今後CM導入を検討する上で貴重なヒントになったのではないでしょうか。

また今回は文部科学省様に基調講演をご協力頂き、国土交通省様には引き続きご後援頂きました。多大なご支援のおかげもあり参加申し込み数は122名、うち自治体関係者は88名に上りました。

また、パネルディスカッションでは「自治体及び学校法人における施設の課題と取り組み」と「直近の建設業の課題」という2つのテーマについて議論頂きました。質疑応答に関しても数多く頂き有意義なセミナーとなりました。誠にありがとうございました。